2008-06-11

日本の仏教難民 ??? 1

「葬式仏教」などと揶揄されて久しい日本の仏教、それは本当に仏教なのであろうか?

それが仏教だとしても、ブッダの教えであるとは言いがたい状況である。それでも、各宗旨宗派の超進化をとげ飛躍した教えじたいで救われる人はそれはそれでいいのだと考える。
どの宗教も、お国柄や気候・風土、地理的条件や土着の民間信仰などの影響をうけながらその土地に根付いていく。

キリスト教の側からみれば、米国(連合軍)が占領しあの手この手で試みて、憲法や法改正までしたのにイエスの教えが根付かない脅威の国、日本と言われているらしい。
最近ではこの反省に立ち、キリスト協会でも一回忌や五回忌の法要にあたるものを取り入れている所もある。

いつの頃からかはさだかではないが、日本人の先祖崇拝の素地はいたって強固である。
先祖が、父や祖父、祖祖父としてそのままあり、自分達一族を見守っていてくれる。だから葬儀や墓参り、法要をおろそかにはできないし、良い事でも悪い事でも重要なことがあったときには墓参りをして墓前に手を合わせるという行為に繋がる。

先祖が非常に大きく有益な土地や既得ビジネスモデルを遺産として残してくれたおかげで、我が一族は申し訳ないぐらい金には困らず、悠々自適の人生を送っている。
御先祖様の誰が欠けても、私という存在はこの世に存在できない。自分や家族、一族が幸せであるのは御先祖様のおかげです、というのなら非常に分りやすい。
これってまさしく、お寺に生まれて世襲制のために和尚になり、妻帯して子どもをもうけ、また世襲していく日本のお寺の住職の観念そのもの、つまり住職とその家族が何不自由なく食っていくための方便ではないのか?と言ったら言い過ぎであろうか。

つまり、お寺も葬儀ビジネスや墓地ビジネスに関わる方も、檀家も輪廻を否定していることになる。
輪廻を否定すれば、因縁や業も怪しくなってくる。

それにしても、これだけ書籍やインターネットなどで、パーリ語やサンスクリット語から直接日本語に訳された文献に各個人があたれる時代に、日本の仏教、特にお寺が今後も存続していけるのであろうか?

もちろん、僧籍にある者も飯は食っていかなければならないのだし、貴重な国や地域の財産である建造物や仏教美術品を維持・再建して後世に伝えるという役割もあるのだろう。
ましてや、妻帯し家族をもつほとんどの日本の僧籍にある方々は、葬儀ビジネスや不動産業、そして管理会社業などを営み家族を養いながら、その各業界の人々をも食わしていかなければいけないのだから激務で多忙を極め、いつ修行する時間がとれるのだろうか?

まさにこれこそが、ブッダが戒めたことである。

熱心な檀家衆の一番の関心事がお寺の跡取り問題であったり、本堂の改修で一軒当たりいくらの寄付の割り当てがくるのかと戦々恐々するのだから、信者のほうもブッダに帰依した仏教の信者といえるのであろうか?

“利己他力本願ここに極めり”といったところか・・・。

近年、経済発展が著しい中国の不動産業者や葬儀ビジネス会社の日本視察勉強会が頻繁に行われている。世界で最も先にハイパー高齢化社会をむかえ、最も卓越した巧妙な葬式・墓地ビジネスを勉強して広大な中国大陸に取り入れようと画策しているようである。
当の中国も、長年の一人っ子政策の影響で、人為的な高齢化社会がすぐそこまできている。
民族・一族・家族という結びつきが日本以上に強固で面子を重んじるお国柄を考えれば、大きく発展することは間違いないであろうビジネスである。

このような、日本独自の仏教ビジネスモデルが輸出されることは、いずれ歴史上の恥になるであろう。

つづく

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